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鍋割山登山

日時:2002年5月26日(日)
集合場所:JR「横浜駅」西口交番前 6:40 / 小田急線「海老名駅」改札口 7:15
持ち物:お弁当、飲み物、敷物、雨具、おやつ、歩くので靴はスニーカー、運動靴など歩きやすい靴で
費用:0円(交通 費は自己負担です)


報告

鍋割山は標高1,272mですが、その先の小丸峠まで行ったので 1,341mまで登ったわけで、ハイクというよりは、登山と呼ぶほうが ふさわしいハードなもの。 しかし、15名の完登者のうちの1名は1歳2ヶ月の男の子でした! 日本人は7名。外国人が8名という構成でしたが、今回は全員が 中国の方。日中友好登山といった趣きとなりました。

今回は最初の林道歩きを省略し、タクシーに分乗して登山口まで行くこと にしたので、募集人員15人限定としました。 応募してきた中に、その子(ユウキ君という中国人の男の子)と、 そのパパとママ、それにママのママ、つまりユウキ君のおばあちゃん、 という4人家族がいたのです。受け付けるかどうか かなり迷いましたが、 パパが背負って登るということでOKを出しました。

ところが当日、背負い具を家に忘れてきてしまったというので…ちょっと したパニック。一時は、ユウキ君は登らずに、おばあちゃんと下の公園で 待っているという案もありましたが、同行者のひとりがジャンバーを提供し、 それを背負子の代わりに使うというアイデアを出しました。 ジャンバーをさかさにして、袖の部分にユウキ君の足を入れ、パパの背中に まわした裾を結ぶ---ちょうどママのおなかの袋に入ったカンガルーの 赤ちゃん状態。パパの腕に支えられ、黒いジャンバーにくるまれて キョトンと顔だけ出しているさまは、蓑虫(みのむし)かカンガルーの赤ちゃんさながら…全員が期せずして「かわいい〜!」と喚声。

さて、それからユウキ君をかかえて登るパパの奮闘が始まったのですが、 肝心の本人は一度もぐずることなく、目に入ってくるものすべてを つぶらな瞳で興味深げに眺めまわし、その愛くるしい表情と賢そうな たたずまいに大人たちはすっかり魅了され、たちまち一行のアイドルと なったのでした。

タクシーを降り しばらく行くと、渓流の流れる小さな広場に出る。 そこからは頂上までずっと急な山道---天気は上々。たちまち、汗が流れ出る。 芽吹いたばかりの若緑から常緑樹の深い緑まで、あふれる緑が目にまぶしい。 時折り、鮮烈な朱やピンクの山つつじの花が緑の中にあって、鮮やかさに 「きれい!」と思わず声をあげてしまうが、高度が上がっていくうちに みんな寡黙になり、荒い息づかいの音のみ。 あちこちから「レイスーラ」「レイスーラ」と聞こえてくる。 中国語で「疲れる」は「累・レイ」と言い、「非常に〜」という場合の形容に よく「死了・スーラ」を使う。つまり、疲れて死にそう!という意味。 うーん、中国語は激しい。でも、この場合はぴったりの形容。 ほとんどの人は山頂につく頃は、死にかけていたのだ(笑)。

何とか無事に全員が山頂に到達。ユウキ君を抱えて頑張ったパパに、 思わず全員が大拍手! 山頂はかなり広く周囲がひらけていて 眺めは抜群。正面に大きく見えるはずの 富士山は残念ながら、霞んではっきりとは見えなかったが…。 例によって、梅酒のオンザロックで‘かんぱーい!’ それぞれがお弁当、おむすびなどパクつきながら、わいわいがやがや話がはずみ ユウキ君の愛らしさに、笑いがはじける。 苦しい登りを共にクリアして、初めて出会った人同士もすっかりうちとけ みんな「仲間!」といった感じ。

下りは、登りに比べると百倍も楽チン。ちょっと雨に降られたり、迷子事件が あったりしたが、何とか無事に下山。 夕焼けに映える山を背にバスに乗り、渋沢の駅に着く頃はすっかり闇につつまれ、 「おなかすいた〜!」「食事していこう!」「反省会、反省会!」と意見一致。 ほとんど全員参加で、こんどはビールで「かんぱーい!」 又々わいわいがやがや、話がはずむ。苦しい経験を共にして生まれた一体感、仲間意識は、山登りならではのもの。体は疲れきっているのに、達成感と解放感で みんなさわやかな笑顔だ。

疲れを知らぬユウキ君(そりゃそうだよ。パパに抱っこされてたんだから…) ここでも愛嬌をふりまいて人気者。 彼の幼い脳裡に今日一日のできごとや、山の風景はどんなふうにやきついているの だろう…。何年か経って成長した彼に会って聞いてみたい?? たとえ思い出せなくとも、記憶の底にきっと埋め込まれているにちがいない。 日本の原風景として…。

参加後の感想

参加した方々にインタビューして感想を聞いてみました。 外国の方は全員中国の方です。

来日3年・20代女性
「日本に来て始めての山登り。こんなにきついとは思わなかった。でも、 すごく楽しかった。来てよかった。自然の空気がおいしかった。やさしい方々と 出会えて友達になれたこともうれしかった」

来日5年・30代男性・ユウキ君のパパ
「コンピューターの仕事なので忙しいし、神経がとても疲れる。日曜日は たいてい家で寝ている。今日は思い切って参加してよかった。久しぶりに 自然に触れて生き返ったよう。仕事以外での‘出会い’の経験はすばらしい と思った。」

来日4年・20代女性・ユウキ君のママ
「とっても疲れたけど、家族全員で参加できてよかった。自然の中では、 心が広くなって、ふだんのいやな事も忘れ気持ちよかった。運動不足を実感。 体をもっと鍛えなくては・・と思った。」

短期滞在・50代女性・ユウキ君の祖母
「疲れた! 景色がよかった。自然の環境保護がしっかりしていて、ごみなんか 全然ないことに感心した。日本はレベルが高いと思った。」

来日5年・30代男性
「日本での山登りは初めて。疲れて、明日の仕事が心配!でも、楽しかった。 みんなで楽しい時を過ごすことは最高!」

来日5年・40代女性
「とてもつらいと聞いて、だめなら途中で戻ろうと思っていたけど、みなさんに 助けてもらって、最後までついてこられたからとってもうれしい。自信がついた。 日本人といっぱい話をして、日本語の勉強になった。

日本人・30代女性
久々の山登りで、もう筋肉痛。でも達成感があって大満足。今日のホームランは、やっぱりユウキ君。すべてがかわいい。疲れもぶっとぶ愛くるしさで心を和ませてくれた。そしてヒットは、地球学校会員の男性Mさんが女性連れで参加していたこと。何度となく「大丈夫?」と彼女に手を差しのべていて、ニマニマしてしまった。 フッフッフ

日本人・50代女性
とにかく楽しかった。道中のおしゃべりが、いつも楽しい。ENSOKUは毎回参加してるけど、今回は初めての体験があった。それは同年代の外国人の方が参加されたこと。しかも、日本語が話せない方で、言葉が全く通 じない方というのも初めて。でも、言葉が通じなくても、お互いいたわりあい理解できることが多かった。それが楽しかったのかな。

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