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コラム ふしぎ日本語 - バックナンバー  

第163回 大きくなったら何になるの?

星月夜

 日本語教師になる理由は人それぞれだと思うのだが、私の場合は「お母さんは大きくなったら何になるの?」と、次男が私に問いかけた事がきっかけだった。「お母さんはもう十分大きいんだけどな〜」と思いつつ、「そうねぇ、何になろうかなぁ」と答えながら考え込んでしまった。

 炎天下でも木枯らしが吹いても外で遊びたがる息子について公園へ。高熱を出せば病院へ、さらに入院騒ぎも何もかも、近所の方々に協力してもらいながら何とか乗り切ってきた。“育メン”なんてその頃から考えれば夢のような言葉。子育てに振り回され、十分忙しく過ごしてきたと思っていた。そこへ次男のこの質問! 次男にもそろそろ手がかからなくなるし、自分に何が出来るだろうか? 娘がいるならいざ知らず、息子達が将来話し相手になるとは思えない。まして無口な夫も(ゴメンナサイ)。

 ある日、たまたま新聞の求人欄を見ていたら「日本語教師募集」の小さな求人広告。「へェ〜、こんな仕事があるんだ。面白そう。」 私の頭に“日本語教師”という言葉がインプットされた。

 それから数日後、幼なじみから電話があり、お喋りしていると彼女のお姉さんの話になった。「お姉ちゃんは外国人に日本語を教えてるのよ。」との事。それって日本語教師?実際に日本語教師をしている人がいるんだ、こんな身近に。少し、調べてみようかしら。

 資料を取り寄せたり、日本語教師養成講座の説明を聞きに行ったりしていると、ある日郵便受けに、ある講演会のチラシが入っていた。講演内容に少し興味のあった私は“脳トレ”気分で出掛けてみた。すると何とそこで目にしたのは、「日本語教室」のお知らせ。

「ここで日本語を教えられるかもしれない。」 資格をとってもどこで実際に教えられるのか、というのが一番心配だったので何という偶然。でもそれは偶然とは少し違っていた。というのも、後から知ったのだが、そのチラシは同じマンションの駐車場で時々お会いする方が、我が家の郵便受けにだけ入れてくださったものだったのだから。彼女はもしかしたら私がこのような講演会に興味があるかもしれないと思われたとの事。

 その後、私は彼女と時期は少しずれたが同じ日本語養成講座に通い、資格をとり、少し寄り道をして、今、地球学校で日本語教師をしている。
 さまざまな国の個性豊かな学習者と勉強するのは本当に楽しい。「どう楽しいか?」ですか?それはどうぞ日本語教師になってご自分で答えを見つけてくださいませ。

 夏休みに帰って来た次男にこの話をしたら、「僕そんなこと言ったっけ?」ですって。でもあなたのおかげよ。ありがとう。


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